徳川家康は、慶長八年(1603)に
荒涼たる武蔵国・江戸に幕府を開いた。
幕府は、この年に神田、日本橋、京橋の町割りを決め
江戸の町づくりを始めたという。
慶長期(1596〜1615)に起立した町を江戸古町といい
神田に限ると22カ町が成立している。
最も古い町は三河町、鎌倉町で慶長十年(1605)の起立。
その次が慶長十一年(1606)に起立した「たちょう」で
神田では三番目にできた歴史ある江戸最古町のひとつである。
現在の町名表記は「多町」であるが
町の起立時は「田町」であった。
神田の地は、もともと低湿地帯で「田町」も田を埋め立てて
できた町という意味でこの名がついたのであろうが
町名の由来はさだかではない。