◆万辰・鶴岡辰五郎(不明〜明治35年)
生っ粋の市場人。
明治初期には市場各組合の大幹部にして
第一大区第四小区副戸長。
市場店鋪の裏手の閑静な広大な屋敷の
庭に池を設え屋形船を浮かべる
豪勢な暮らしぶりという。
明神さまの氏子総代で祭の渡御行列の
休憩所としても贅を尽した接待をした。
多二の「鐘馗」山車を
保管したのも当家の蔵であった。
また九代市川団十郎の贔屓にて
三升連の催しでは当家にて金屏風の
舞台を設えて「勧進帳」を演じたという。
晩年、事業傾き子供らの放蕩三昧も重なり
鶴岡家は没落していったのは残念である。