神田煉瓦路徒歩徒歩歩記
五月の黄金週間に「神田煉瓦路」をのんびりと歩きました。

神田駅そばの今川小路から煉瓦に沿って御茶ノ水へ向かって歩きます。

神田区と日本橋区
今の千代田区と中央区の
境界のガード下に
「今川小路」があります。
向かって左側は、千代田区。
右側は中央区となります。

両側には飲み屋さんが
軒を連ねています。
個性的なお店が
多いんではないかと・・・
想像します。

昭和の風情が
色濃く漂う今川小路です。
さて出発します。

矢印の先には
「第一本銀町高架橋」とあります。
「本銀町」は区境に
かつてこの地に流れていた
龍閑川沿いにあった
日本橋側の町の名です。

現在の司町二丁目付近には
「新銀町」がありました。
どちらの町も銀細工の職人さんが
多く住んでいた町と言われます。

煉瓦の落ち着いた色とは対照的に
どぎつい黄色が
ガードの高さを強調するために
使われています。
ここいらは、平日でも案外と
人通りが少ない場所です。

ガードに向かい合う左側の町は
「内神田鎌倉町」です。

「斎藤コーヒー」「一胡久鮨」など
地元のお店が並んでいます。

日照や湿気の加減で
煉瓦の色合いなどが
違って見えます。

大正14年に上野・東京間の
省線が繋がりました。
江戸時代以来の町家が多かった
神田近辺の工事が最後となり
ようやく山手線・中央線が繋がり
現在の形になり
交通博物館の地にあった
「万世橋駅」は閉鎖となった。

煉瓦面の半分を
不粋なテントで覆ってます。

この先に神田駅西口があります。
左へ進むと「出世不動通り」。
神田祭では中神田13カ町の
神輿が連合宮入参拝
渡御へ
出発する集合場所です。
向かい左側の町は「旭町」です。

↑神田駅南口から西口方面
多町通りを望みます。
昼なお暗い、まさに昭和の匂いが
プンプンするガード下です。

↓神田駅西口前から北口方面。
線路下も向いの建物にも駅前の
雑多な種類の店鋪が林立。
光と蔭のコントラストのように
昼と夜の雰囲気の違いも強烈です。

煉瓦面がほとんど見えないほど
店の看板やライト、パイプ、電線
標識などが壁面を覆っています。

神田駅北口

味も素っ気もありません。
このような表示にも気を使うか
使わないかで、
その土地、場所の持つ
歴史や文化を
いかに認識しているかが
問われます。

神田で次の世代に
文化として残したいもの。
それっていったい何でしょうか?
何とかしないと
何にもなくなっっちゃうよ。

神田駅北口交差点

中央通りと警察通りの交差点。
ガードを潜って直進すると岩本町。
左へ須田町。
右へ進むと日本橋となります。

ここにも渋い色合いのガードを潜る
自動車の車高の注意を促す
ぎつい黄色に違和感を覚えます。

昭和初期のフィルムで見た風景と
ほとんど変わらない景色が残る
煉瓦とそれを跨ぐガードがある
神田模様でした。

四番目の画像でも見られましたが
この石柱のカーブは
妙に色っぽいです。
建設当初の煉瓦や石の色合いは
目を見張るほど
美しいことだったでしょう。
(想像できません!残念!)
煉瓦にアーチがきられ
店鋪が入っています。

ここはウクレレの専門店です。
煉瓦の赤茶色に対して「白」。
確かに目立ちます。
商売ですからしょうがないか。
でも、このようにお洒落で
マニアックな商品を扱う店が
煉瓦路で営業されるのには
大賛成です。

ウクレレ専門店
「Theガレージ」
http://www.thegarage.jp/

アコースティックギターショップ
「Theガレージ」
http://www.thegarage.jp/

上記ウクレレ店と
同系列の楽器店が
二つ並んでいます。
喫茶店のように見えたのですが
店内にはギターマニアの
世界が広がります。
どうせならウクレレ店も
このような落ち着いた
外観にしてくれるといいですね。

煉瓦下の店鋪は「鍛冶町二丁目」
左の町並は「神田鍛冶町三丁目」

落書きは言語道断。

綺麗で貴重な建築物を
汚すことはないでしょう。
ガード周りは、確かに汚すぎる。
散歩しても、これでは興醒めです。
自販機とゴミ箱と回収ボックス。
人工的な汚れが目立つ場所です。

上と同じ場所「黒門橋架道橋」。

かつての昭和初期の
住居表示の変更までは
「神田黒門町」でした。

上野山下、黒門前に
広小路(防火用火除地)を
作る時に上野黒門町の一部の人が
立ち退きの為、代地を与えられて
移り住んだのが
この近辺で「神田黒門町」と
名付けられたと言われます。

S8、S9、S10と
ただ並んでいるだけの・・・
もったいない景色ですよね。
何とかならないもんでしょうか?

何とか?すれば
見違えるようなステキな散歩路に
なると思うのですが。

この先、陽の当る大通りは
「靖国通り」です。

「靖国通り」です。
前方は須田町、淡路町
後方は岩本町。
線路煉瓦沿いに通りを
渉れないので信号まで迂回して
横断歩道を渡ります。
煉瓦路を散歩する方には不便です。
噂では、近々ここいらに
横断歩道ができると・・・
気を取り直して
煉瓦路を進みます。

狭い道で、
昼なお暗いどころではありません。
真っ暗です。
頭上には小さな空が見えるだけ。
神田の隠れ道って感じかな。

この先は中央通りです。
右の茶色のビルは「肉の万世」
ここの真っ暗な道を抜けるだけで
靖国通りから中央通りへ
出られるのは
少し不思議な感覚を覚えますよ。

当日は休日でしたので中央通りは歩行者天国でしたので直進できましたが
平日でしたらここも迂回して信号を渡らなければなりません。

閉館間際の「交通博物館」はご覧のとおり入場制限ありの大混雑。
万世橋上から神田川沿いの煉瓦積みの美しさを眺めます。
かつての万世橋駅(交通博物館)には企画展示の列車が飾ってありました。
煉瓦と水が醸し出す柔らかな情緒、佇まいは見る人の気持ちを暖かく包み込んでくれます。

某千代田区議さんが、交通博物館の跡地に神田の文化と歴史を継承するための文化施設を建設して
神田の各地域をつなぐ中継点の役割を担い、
神田川を利用した観光、防災に力を入れようと区議会で提案したそうである。

大賛成!!ダッ。

この辺は須田町一丁目
旧連雀町地域。
老舗の食の町として有名だし
東京都指定の古風な建物も多く
神田では観光的要素の
強い地域である。

写真の中程に「筋違い橋御門跡」の
案内板が立っているが
ご覧のように違法駐車や
家のない人の
たまり場だったりして・・・

都心でも車の交通料も多くなく
歩くには、いい場所と思う・・・

煉瓦沿いの歩道の環境を
もう少し整備してくれるといいな。
煉瓦が造り出す美を満喫したい。

上を見たり
煉瓦に手を触れてみたり
過去を振り返って見たり
子供の頃を思い出してみたり。

季節の自然を感じてみたり・・・
ただただ歩きます。

このようなステキな散歩路が
神田にあることがうれしい。

人通りの激しいところ、
車の交通量の多いところは
はっきり言って汚れている。
汚い。

下の写真は、この写真の逆側。
神田川に面した煉瓦を
昌平橋上から撮影したものです。
見事に美しいです。
もちろん美しく保つ努力を
しているのでしょうが
人が触れない場所は美しい。

昌平橋を横断して淡路坂を上る。
終点の御茶ノ水駅も目前。

ここいらは淡路町二丁目
駿河台の台地の山裾にあたります。
かなり煉瓦が汚いし
管理も悪い状態に見える。

淡路町の名の由来は
鈴木淡路守の屋敷がこの近辺に
あったからという。

石が割れ煉瓦は汚れ放題。
長年にわたりしみ出した水が
煉瓦の色を変色させている。
こんな場所にも
雑草が力強く息づいている。
せっかくの煉瓦路なのに落書きが
いたるところで目に入って来る。
情けない。

歩きタバコ、ポイ捨て禁止効果で
地べたは間違いなくきれいに
なっていると思う。
町中の文化も大切にきれいに
次世代につなげましょう。

次回の散歩には
雑巾でも持って行こうかな。なんて、ふと思った(だけかも)。

千代田区の端から出発した煉瓦路散歩も淡路坂を上がれば御茶ノ水駅でゴールです。
ざっと一駅分の距離ですが、煉瓦路の散歩いかがでしょうか。
長々と綴りました。
最後までのおつきあいありがとうございました。

上りきった聖橋の袂には太田姫稲荷神社の旧社地のご神木の椋の木が植わっています。
まだ、歩き足らない方はこちらのコースへどうぞ。